腰痛には様々な要因がありますが、その大部分は長時間の同一姿勢(車の運転、立ち仕事、desk work等)や不慣れな動作によって起こります。
又、肩こり同様、立位、座位での不良姿勢も問題になります。
立位では猫背、平背(背骨の彎曲の少ない人、)前傾、後傾姿勢等横から見た重力線の乱れによる腰部への過負担、座位では背骨は生理的彎曲を失い全体的に後彎してしまい、腰、肩へは過負担になります。座位で長時間、前傾姿勢で手作業をする人には最悪の状態といえるでしょう。その他に腰痛は様々な病気でみられます。

例えば内科的には・・・
(1) 慢性胃炎などの消火器疾患
(2) 急性糸球体腎炎などの腎疾患
(3) その他、肝、胆道疾患、生殖器疾患、便秘など

整形外科的には・・・
(1) 骨粗鬆症
(2) 慢性関節リウマチ
(3) 加齢による骨、椎間板の変性
(4) その他、肥満。慢性腰痛には心因性のものもあり、うつ病や抑うつ気分、不安神経症の傾向にある人にも出現する事があります。


腰痛の主な疾患


■腰痛症

外傷、炎症、感染、腰椎の変性、奇形、内臓疾患、代謝障害、腫瘍、心身症などで出現する腰痛の事で、レントゲンや一般検査などから原因を特定できない場合をそれとします。

病理

特定の疾患に由来するものではなく、椎間板や、靭帯、筋肉などに一時的な障害や部分的な損傷を生じているものと考えます。

急性腰痛症
急激に体位を変えたり、重い物を持ち上げたり、くしゃみ、咳をしたり等、腰椎に突然大きな力がかかったときにおこります。筋肉内血流の乏しい朝の洗顔時や過労の時にもおこります。

慢性腰痛症

長時間腰に負担をかけるような不自然な姿勢や過労、肥満、運動不足や中腰での作業など日頃のライフスタイルが要因となります。又、痛みの強さには心理的要素が影響している事があります。

病態 急性の場合は腰部に集中して激痛があり、腰を前後屈、側屈できなくなり、くしゃみや咳だけでも激痛がはしります。
治療 日頃のライフスタイル、姿勢の矯正が第一です。腰痛体操や腹筋、背筋の強化、けん引療法、温熱療法、急性期の痛みが強いときは、光線、療法、電気療法が効果的です。安静も一つの治療になります。




■腰椎椎間板ヘルニア
腰椎と腰椎の間の椎間板の中心にある髄核が周囲の線維輪を膨隆させたり、すきまから突出して神経根を圧迫して腰痛や坐骨神経痛をひきおこします。第4と第5腰椎の間に多く、次いで第5腰椎と仙骨の間で、両方で全体の90%になります。30〜40歳代の男性に多くみられます。

病理

椎間板変性を基盤にしてこれに外力、外傷、労働、スポーツや遺伝的素因など様々な因子があります。

病態 腰痛と主に片側の坐骨神経痛です。下肢にしびれ、痛み、筋力低下の症状を伴い腰部の運動も制限されます。
治療 腰部けん引療法、電気療法、光線療法、温熱療法などの物理療法や腰痛体操が効果的ですが、急性期の痛みが激しい時は薬物療法や注射をする事もあります。数ヶ月軽快しない場合は手術的治療も考えられます。



■坐骨神経痛
原因である疾患があればこれをその症状としますが、原因不明の場合そのまま病名となります。例えば椎間板ヘルニアが病名で坐骨神経痛はその症状となります。坐骨神経は第4腰髄から第3仙髄にかけて出た神経が集まって骨盤を経由し、大腿の後部を通って膝から下は前・後に分かれます。痛みはその範囲に及び、連続的に起こります。

病理

椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、カリエス、腫瘍、外傷、圧迫、寒冷などが原因にあげられます。

病態 骨神経の走行部位、特に大腿後部に痛み、しびれが現れます。
治療 坐骨神経痛を引き起こす原因をつき止めるのが第1です。対症療法としては消炎鎮痛薬を使います。温熱療法、光線療法なども効果的です。

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